|
〔2005/2/21〕
vol.16 池田直美 Naomi Ikeda
総合科3年/編集教室選択
宮城県仙台市出身。
2年次『雑誌制作』、3年次『編集教室』にて編集長を務める。1年次には編集プロダクションにてアルバイトを経験し、現在はフリーライターのアルバイトとして忙しい日々を送る。前回のインタビュー(SSN
Interview vol.1)から約2年が経った、今の彼女の心境に迫る。
母との約束
実は、ジャナ専に入ろうと決断する前まで、大学に進学して心理学を勉強しようと思っていました。高校1年生の頃、ちょうど世間で少年犯罪がクローズアップされていたので関心があったんです。一連の報道を見て、罪を犯してしまった少年の家庭環境について知ることや少年自身の声に耳を傾けることの大切さ、つまり、カウンセラーの役割が大きいと強く感じたんですね。
大学進学を希望する旨を母に相談しました。でも、反対されたんです。「生半可な気持ちでは心理学で食べていけないし、人の気持ちを考えられないアンタに心理学は無理。それに文章が書きたいんじゃなかったの?」と。「なんでお母さんにそんなことを言われなきゃいけない? 親に何がわかるの?」と凄いショックでした。私の親は、子供がやりたいと思うことにあれこれ口出しせず、自主性を尊重していたのですが、大学進学することに関してだけはダメだと。私は高校1年生の頃が反抗期で、当時、家では親に反抗していたし、人に対して思いやりがなかったのは記憶にあります。
母が言うように、私は、小さい頃から文章を書いたり、絵を描いたりするのが好きでした。けれど、作家になるとかは自分の中で無理だと思っていた。
でも、母にそう言われて心理学をあっさりとまでは言わないものの、諦められた。今思うと、母の決断が正しかったんです。親は子供のことが本当にわかっているんだなぁ、と思いましたね。母自身も心理学を専攻していた過去があったので、その大変さをわかっている、という経験則があるのかもしれません。
私の親は中学3年生の時に離婚しているんです。と言っても、現在は一緒に暮らしていたりして、変わってるんですけどね。そこには経済的な理由もあってのことだと思うんですけど。普通に考えたら、高校卒業して働くのが親にとってはいいはずなのに、専門学校に入ることは認めてくれた。振り返ると感謝の気持ちと尊敬の念でいっぱいです。
 |
|
雑誌『編集会議』内の新編集長を紹介するページを開いて「いつかはこのコーナーに載ってみたい」
|
それからは自分の原点に立ち戻り、マスコミ系の専門学校を探そうと一覧表を見て、高校1年生の終わりには日本ジャーナリスト専門学校に入学しようと決めていました。実は、もうひとつ選択肢の中にあった専門学校・東京スクールオブビジネスにも編集科があったし、学費も安かったので、そっちに行こうかと初めは思っていたのですが、ジャナ専はマスコミのみの学校だと知り、惹かれました。
最初は編集科とライター科で悩んでいて、それから総合科を含めた3つでどの学科にしようか、と考えていました。総合科を選んだ一番の理由は、“署名原稿が書けるライターと編集長を育てることがコンセプト”の学科だったからです。あと、マスコミというのは漠然と考えてはいたのですが、どういう方向性で行くのかまでは考えていなかった。だから、3年間を通して自分の方向性を見つけようと思って総合科を選択しました。編集科とライター科のカリキュラムではそれぞれのことしかできないと感じ、また、総合科の2・3年の選択教室に惹かれたことも理由としてはあります。
ジャナ専に入ったら、卒業後、業界で食べていけることが絶対条件と母に言われました。母との約束は、時にプレッシャーになり、余計に頑張ったり、辛かったことも何回かあってめげそうになったけど、そういう時こそ約束を思い出し、途中で投げ出したくないと心に誓いました。母との約束が私をここまで諦めさせないで、導いてくれたんだと強く思います。
現場でのアルバイト
 |
|
「“この漫画の主人公って池田さんっぽいよね”と言われました」とは、安野モヨコ著『働きマン』(講談社)。
主人公・松方弘子が仕事に熱心な週刊誌編集者であるため、池田さんと姿がダブるのだろう
|
ジャナ専に入った当初は、とにかく暇で退屈でしたね。大変なことを想像して入学したので、アレ? って思いました。レイアウトの授業やデザインの授業は面白かったんですけど、一般教養はどうなの? こんなこと勉強していて実践で役に立つのか? と。それに、もっと文章を書きたいし、パソコンを覚えたかった。だから、放課後残ってパソコンをやっていました。そうしているうちに平沢先生に拾われて色々教わりましたね。
忙しくなったのは、1年の12月にギャル雑誌の編集部でアルバイトを始めてからですね。そこは、学校の掲示で知ったことがきっかけですが、寮にいた編集科の友達に「直美ちゃんいいんじゃないの?」と紹介されて。編集部は渋谷のセンター街の近くで、編集部員も少なく、雑誌自体のクオリティもそこまで高くないから、自分も入り込めると思いました。
最初の1カ月は雑用で、モデルキャッチしたり、ストリートでの撮影をしたりしてました。ギャルの子って、世間が思っているより、純粋でしたよ。妹みたいな感じで可愛がっていましたし。
驚いたのは、入って1カ月後に企画を持たされたことです。それ以降は、ラフ切り、原稿執筆など、すべてのことをやらされました。ページも任されたし、仕事を持たせてくれたことにやりがいを感じましたね。また、その編集部にいた人と知り合えて、友達になり、「仕事一緒にやろう」と声を掛けて頂けると嬉しいし、いろんな出会いができたことも良かった。その人達とは今も付き合いはあります。
2年の6・7月まで、約半年間そこでのアルバイトは続けました。辞めた理由としては、2年次『雑誌制作』が大きいです。1年の時から楽しみにしていたし、編集長だったから学校に集中したかった。あとは、精神面と肉体面の疲労。現場のアルバイトが月に2〜3日しか休みが取れない時があって疲れが溜まり、編集部の人間関係で問題があって編集自体も嫌いになりかけていたんです。やはり『雑誌制作』を頑張りたかったので、アルバイトは飲食店に切り替えたし、現場でのアルバイトは3年生になったらまたやろうかな、と思いました。
編集長の視点
編集長を務めた、2年次雑誌制作『DENPO』の時は、気が荒いから、皆に凄い怒ったし、イライラしていました。自分が引っ張らないといけない、と思ったんです。ある日、制作進度の遅かった企画のメンバーから「(池田さんに対し)怖い」と言われたことがあったのですが、正直辛かったです。その人達を追い詰めたり、厳しく言い過ぎたなぁ、とは思うけど、制作に関しては良くするために言わざるをえなかった。
元々、我が強いし、言わないで後悔するより、言って後悔する方がいいという考えを持ってはいたのですが、編集長になったことで言いたいことをズバズバ言えるようになったのもたしかなんですよ。言いたいことが言えるって、幸せなことなのかもしれませんね。
制作では、誰とは言わないですが、できると思っていた人が意外に無理だったことが発覚した時だったり、挨拶ができなかったり、教えてくれたことに感謝したり自分に間違いがあった場合に素直に謝らない人を見た時は嫌な気持ちになりましたね。人が教えてくれたことに対してはお礼を言う。そういう常識的なことは当たり前だと思うんですが、制作に関して、先生にまで反抗的になる人を見るとつらくなりました。
それと、締め切りを守らない人は嫌だし、ダメだと思います。例えば、ある企画を何人かでやっていて、一人が締め切りを守らないと誰かが負担するわけだから。私自身、完璧にできているとは言えないですけど、実際、現場で働いていたことがあるから、上下関係とか締め切りとか、仕事の厳しさがわかる分、学校の制作でもそういう部分を求めてしまう。
ストレスが溜まるのはもちろん否定はしませんが、編集長という立場のメリットはかなりあります。制作作業の流れ、入稿のこともわかったし、また、1個1個、皆のページをチェックしたり、人の赤入れをしたりすることで自分の制作したものに関しても、ここはこういう風にしたらいいのかな? と、自分の赤にも繋がるし、そこから雑誌全体のクオリティアップにも繋がる。
編集教室『tie』では、アキ先輩(前年度編集長)とナオミ先輩(前年度デスク)に甘えられる部分がありました。アキ先輩はアキとかツメとかの部分への赤入れが多いんですけど、みんなが出力したものに、1個1個細かいチェックを入れていたんですよ。私も力は及ばないけど、リアルタイムで還元したいと思って、『DENPO』や今年の編集教室『LINT』でも、先輩を見習って赤入れしました。
現在は※1年生のカリキュラムで雑誌制作が入っているし、羨ましく思う部分もあるのですが、制作が2つ(『DENPO』、『tie』)一気に終わったときは感動しましたね。
※現在の総合科3年生までは、2年次で『雑誌制作』があり、現在の2年生から1年次のカリキュラムの中に『雑誌制作』が組まれています
|

肌身離さずなもの:
iPod
●自分の性格:
喜怒哀楽が激しい/貧乏臭い
●趣味・特技:
趣味…ダンス鑑賞(タップダンス)
●最近一番の悩み:
就職
●癖:
こけやすい(?)、飴を齧る
●異性の好きな仕草:
・タバコの煙を吐く時、目を細める
・カッコイイ人の歩きタバコ
●何フェチ:
ふくらはぎ(サッカーしている人限定)――指でグッと触るのが好き
●jjc近辺のオススメスポット:
『やきとん座豚〜ZABUTA〜高田馬場店』
●最近面白かった本:
『東京タワー』リリー・フランキー著
●会ってみたい人:
ウォンビン、熊谷和徳
●最近ハマっていること:
韓流ドラマ、タップダンス(もうすぐ始める予定です)
●尊敬している人:
宮原安春先生(ノンフィクション作家・本校講師)
●行ってみたい国:
韓国
●欲しいもの:
プリンター、FAX
●好きな色:
ピンク、白
●好きな季節と理由:
夏……夜が長いから、一杯遊べる気がする
●好きなアーティスト:
Destiny 's Child、倖田來未
●最近の関心事:
求人情報
●100万円を渡されて、1日で使い切らなければなりません。あなたはどうしますか? 尚、貯金は不可とします。
引越しして、新しいパソコンなど、家電製品を充実させたい
●あなたがホッとする瞬間は?
あたたかいミルクティーを飲んでいる時(+ケーキがあれば最高)
●仙台のオススメスポットは?
アーケード街……仙台は狭いので、そこに行くと皆に会える。七夕のイベントなどもあり、楽しむことができます。

fashion snap
|